毒薬注意(仮)

毒にも薬にもなれない

苦手な人たち

 あ、苦手だ、この人。と感じるときがある。正確にいえばイライラしてしまってストレスになってしまう。そんな私の苦手な人々は無神経で無意識に人を見下すような人で、人の気持ちが微塵もわからないどうしようもない人だ。そういう人と遭遇したらできるだけ離れるようにしている。敵視しているのは私のほうだけだから相手は何故離れたのかすらわからない。「何でブロックしたの?」とか聞かれたりするけど、説明したって分からないだろうから口を閉ざす。

 この苦手な人たちは世の中に多く存在しない。彼らはマイノリティである。社会に適応できないし、異性にもモテることはない。そりゃあそうだ、気遣いできない人と長時間過ごしたいなんて物好きはそうそういないから。

 こんな偉そうに書いてる私だって社会に適応できていないし、どちらかといえばマイノリティだ。しかし彼らとは違う。

 無神経だがそれを理解できているし、無意識に人を見下さないように言葉を必死に選んでいるし、人の気持ちがわからないから人の感情のテンプレートを覚えて(これは幼少期に無意識でしたことだが)会話をしている。私は努力をしてるのだ。しかし彼らは何もしていない、何もせず「わからない」とほざいてる。そんな彼らに嫌悪感を抱く。自己嫌悪だと自覚もしている。おそらく人が人を苦手に思う感情のほとんどは自己嫌悪なのだろう。

 あんな風になりたかったなあ。完全にわからないことはきっと幸せなことなんだ。