毒薬注意(仮)

毒にも薬にもなれない

積み漫画消化「放課後保健室」の感想

 

 今日は暇だったので積み漫画を消化した。「放課後保健室」を全巻読了しました。全十巻です。

放課後保健室 (1) (プリンセスコミックス)

放課後保健室 (1) (プリンセスコミックス)

 

  世界観は少女革命ウテナに近い。ファンタジーな感じです。この漫画はだいぶ前に買ったきり読んでいなかったんです。そろそろ読まなきゃなあ…と思って読みました。

 話はとても面白いです。伏線がちりばめられていて大体の伏線は回収されます。キャラも魅力的で、私は蒼くんにきゅんきゅんしていました。キャラ一人一人が過去を抱えていて紆余曲折しながら成長していくという王道ストーリーで、キャラも多いので読んでいたら感情移入してしまうと思います。

 この話は…なんというか…カウンセリング的なストーリーでほぼ全員メンヘラです。まあ少女漫画ですから特別異常者扱いもされませんが、「あーこの人〇〇障害じゃん」と言いたくなるキャラが何人か登場します。作者さんも意識してるのかもしれませんね。

 ただ個人的にラストが微妙でした。無理やりこじつけてる気がして…風呂敷広げ過ぎちゃうとこうなるのは仕方ないんですけど…。ただラスト以外はとてもよかったので評価は高めです。

 まどかマギカなんかも風呂敷無理やり畳んだ感じでしたけどヒットしていましたし、過程が面白かったらいいんですよ。多分私は甘いんだろうなあ、まどかも「あれ回収できてないだろ! 糞ストーリーじゃないか」と友人は言ってましたし。正直そう思いますけど、過程が面白ければry

 この放課後保健室で特に良いと思ったところは台詞とストーリーのテンポの良さだと思っています。台詞は少女漫画独特のクドさがあまりなく登場人物の心の動きをうまく表現できていますし(これは台詞に限った話ではないかもw)放課後保健室独特の雰囲気も出ていて引き込まれます。ストーリーのテンポはかなり良いです。少女漫画で十巻完結だとどこかでだれてしまいがちなんですが、それがなく、読者を飽きさせません。事件が解決しても待ってくれません。また新たな誤解と事件がはじまります。こういう話なので、読む場合は一気に読むことをおすすめしますw

 まだ一度しか読んでいないのでもう一度読めばまた変わるかもしれません。

 失恋ショコラティエも読んでみようかしら…。